兵庫県ひょうごスタートアップエコシステム推進事業補助金

兵庫県ひょうごスタートアップエコシステム推進事業補助金

データ収集日時: 2025年6月13日

概要

兵庫県ひょうごスタートアップエコシステム推進事業補助金は、県内におけるスタートアップエコシステムの形成・発展を促進し、イノベーション創出と新産業の育成を図るための制度です。起業家支援から成長期支援まで、スタートアップの各成長段階に応じた包括的な支援を提供し、「起業しやすく、成長しやすい兵庫」の実現を目指します。

対象者

基本要件

スタートアップ企業

以下のすべてを満たす者：

1. 設立要件
2. 設立から10年以内の企業

3. 兵庫県内に本社または主たる事業所を有する、または設置予定

4. 成長性要件

5. 革新的な技術・ビジネスモデルを有する

6. 高い成長ポテンシャルを有する

7. 独立性要件

8. 他の会社の子会社・関連会社でない独立した企業

支援機関・プラットフォーム事業者

以下のいずれかに該当する者：

1. インキュベーター・アクセラレーター
2. スタートアップ支援を主業務とする組織

3. 県内でのスタートアップ支援実績

4. ベンチャーキャピタル（VC）

5. 県内スタートアップへの投資実績

6. 投資後の成長支援体制

7. 大学・研究機関

8. 起業家育成プログラム実施機関

9. 産学連携・技術移転実績

10. 大企業・事業会社

11. オープンイノベーション推進企業
12. スタートアップとの協業実績

対象外事業者

• 暴力団等反社会的勢力と関係を有する者
• 県税を滞納している者
• 風俗営業等関連事業者
• 投機的事業・公序良俗に反する事業

補助金額・補助対象

1. スタートアップ企業直接支援

シード・アーリーステージ支援

• 対象: 設立3年以内のスタートアップ
• 補助額: 上限500万円
• 補助率: 対象経費の2/3以内
• 期間: 最長2年間

グロースステージ支援

• 対象: 設立3～10年のスタートアップ
• 補助額: 上限1,000万円
• 補助率: 対象経費の1/2以内
• 期間: 最長3年間

海外展開支援

• 対象: 海外市場進出を目指すスタートアップ
• 補助額: 上限800万円
• 補助率: 対象経費の1/2以内
• 期間: 最長2年間

2. エコシステム形成支援

インキュベーション・アクセラレーション事業

• 対象: スタートアップ支援プログラム運営者
• 補助額: 上限2,000万円
• 補助率: 対象経費の1/2以内
• 期間: 最長3年間

オープンイノベーション推進事業

• 対象: 大企業×スタートアップ連携プロジェクト
• 補助額: 上限1,500万円
• 補助率: 対象経費の1/3以内
• 期間: 最長2年間

投資環境整備事業

• 対象: VC・投資ファンド設立・運営
• 補助額: 上限5,000万円
• 補助率: 対象経費の1/4以内
• 期間: 最長5年間

対象技術分野・事業領域

1. ライフサイエンス・ヘルスケア

バイオテクノロジー

• 再生医療: iPS細胞・遺伝子治療・細胞治療
• 創薬: AI創薬・バイオ医薬品・個別化医療
• 診断技術: 液体生検・遺伝子診断・画像診断
• 医療機器: ウェアラブル・低侵襲治療・在宅医療

デジタルヘルス

• 遠隔医療: テレメディシン・オンライン診療
• 健康管理: ヘルスケアアプリ・予防医学
• 介護tech: 介護ロボット・見守りシステム
• メドテック: 医療AI・病院DX・PHR

2. AI・IoT・ロボティクス

人工知能（AI）

• 機械学習: 深層学習・強化学習・説明可能AI
• 自然言語処理: 対話AI・翻訳・文書解析
• 画像認識: 画像解析・動画解析・AR/VR
• エッジAI: 組込みAI・リアルタイム処理

IoT・センサー技術

• 産業IoT: スマートファクトリー・予防保全
• 農業IoT: スマート農業・精密農業
• 都市IoT: スマートシティ・交通管理
• ヘルスケアIoT: 生体センサー・遠隔モニタリング

ロボティクス

• サービスロボット: 接客・清掃・配送・警備
• 産業用ロボット: 協働ロボット・自動化
• 農業ロボット: 自動収穫・除草・農薬散布
• 建設ロボット: 測量・検査・作業支援

3. 環境・エネルギーtech

クリーンエネルギー

• 再生可能エネルギー: 太陽光・風力・地熱・バイオマス
• エネルギー貯蔵: 蓄電池・水素・圧縮空気
• 電力システム: スマートグリッド・VPP・需給調整
• 省エネ技術: 高効率機器・断熱・HEMS/BEMS

環境・循環経済

• 廃棄物管理: リサイクル・廃棄物削減・循環型社会
• 水処理: 排水処理・海水淡水化・水質管理
• 大気環境: 大気浄化・CO2回収・環境モニタリング
• グリーンtech: 環境配慮型製品・サステナブル素材

4. フィンテック・ブロックチェーン

金融テクノロジー

• 決済: キャッシュレス・暗号資産・国際送金
• 投資: ロボアドバイザー・クラウドファンディング
• 保険: インシュアテック・パラメトリック保険
• 融資: オルタナティブレンディング・信用スコア

ブロックチェーン・Web3

• 分散台帳: トレーサビリティ・サプライチェーン管理
• DeFi: 分散型金融・流動性提供
• NFT: デジタルアート・ゲーム・エンターテイメント
• DAO: 分散型自律組織・ガバナンストークン

5. モビリティ・物流tech

次世代モビリティ

• 自動運転: ADAS・完全自動運転・AI制御
• 電動化: EV・バッテリー・充電インフラ
• シェアリング: カーシェア・ライドシェア・MaaS
• 空飛ぶクルマ: eVTOL・ドローン・都市航空交通

物流・ロジスティクス

• ラストワンマイル: 自動配送・ドローン配送
• 倉庫自動化: WMS・ピッキングロボット・AGV
• サプライチェーン: 最適化・可視化・リスク管理
• 冷チェーン: 温度管理・品質保持・トレーサビリティ

6. アグリ・フードtech

農業技術

• スマート農業: IoT・AI・ドローン・自動化
• 植物工場: 水耕栽培・LED照明・環境制御
• 精密農業: GPS・センサー・データ解析
• バイオ農業: 品種改良・土壌改良・病害虫防除

食品技術

• 代替食品: 植物性代替肉・培養肉・昆虫食
• 食品安全: 検査・トレーサビリティ・品質管理
• 栄養・機能性: 機能性食品・パーソナライズ栄養
• フードロス: 賞味期限延長・需要予測・廃棄削減

対象経費

スタートアップ企業向け

1. 研究開発費

• 製品・サービス開発費
• 試作品製作費
• 実証実験費
• 特許出願・知的財産権取得費

2. 人件費

• 研究開発・技術開発人材
• 専門人材・コンサルタント
• インターン・契約社員
• ※代表者・役員は対象外

3. 設備・機器費

• 研究開発用機器・装置
• IT機器・ソフトウェア
• 計測・分析機器
• 実証実験用設備

4. マーケティング・販路開拓費

• 市場調査・分析費
• 展示会出展費
• ウェブサイト・アプリ開発費
• 広告・宣伝費

5. 海外展開費

• 海外市場調査費
• 現地法人設立費
• 国際認証取得費
• 海外展示会・商談会参加費

エコシステム形成支援向け

1. プログラム運営費

• メンター・講師謝金
• 会場使用料・設備費
• 教材・システム開発費
• 参加者支援費

2. ネットワーキング・イベント費

• スタートアップピッチイベント
• 投資家マッチングイベント
• 交流会・セミナー開催費
• 海外派遣・招聘費

3. 調査・分析費

• エコシステム調査・分析
• ベンチマーク調査
• 効果測定・評価
• レポート作成費

対象外経費

• 事務所家賃・光熱水費
• 汎用事務機器
• 飲食・接待費
• 消費税・地方消費税
• 投資・出資金

申請手続き

募集スケジュール

• 第1回募集: 4月～6月
• 第2回募集: 9月～11月
• 随時募集: 緊急性の高い案件（予算範囲内）

申請の流れ

1. 事前相談・マッチング
2. ひょうご産業活性化センターでの相談
3. スタートアップ×大企業マッチング

4. 投資家・メンター紹介

5. 申請書類作成

6. 事業計画書（詳細版）
7. 技術・市場分析
8. チーム・実施体制

9. 資金調達計画

10. 申請書提出

11. 電子申請システムで提出

12. 必要書類の添付

13. 一次審査（書類審査）

14. 事業の革新性・実現可能性
15. 市場性・成長性

16. チームの実行力

17. 二次審査（ピッチ審査）

18. 10分間のピッチプレゼンテーション
19. 15分間の質疑応答

20. 外部有識者・投資家による評価

21. 最終選考・交付決定

22. 総合評価による採択決定

23. 交付決定通知・契約締結

24. 事業実施・成長支援

25. 四半期ごとの進捗報告
26. メンタリング・アドバイザリー支援

27. 中間評価・軌道修正

28. 最終成果報告

29. 成果報告書提出
30. Demo Day・成果発表会

必要書類

• 補助金交付申請書
• 事業計画書
• 収支予算書
• 会社概要・登記簿謄本
• 財務諸表・資金繰り表
• チーム・経歴書
• 技術・特許資料
• その他指定する書類

審査基準

事業の革新性・独創性（30点）

• 技術・ビジネスモデルの新規性
• 既存サービスとの差別化
• 知的財産・競争優位性
• 社会課題解決への貢献

市場性・成長性（25点）

• 市場規模・成長ポテンシャル
• 顧客ニーズ・PMF達成見込み
• 収益モデルの妥当性
• スケーラビリティ・拡張性

チーム・実行力（25点）

• 経営チームの経験・実績
• 技術・事業開発能力
• 実施体制・役割分担
• アドバイザー・サポート体制

地域経済・エコシステムへの貢献（20点）

• 兵庫県内での事業展開
• 地域雇用創出・人材育成
• 地域企業・大学との連携
• エコシステム形成への寄与

採択実績・成功事例

過去の採択企業

ライフサイエンス分野

AI画像診断スタートアップ - 事業内容: 内視鏡画像AI診断システム - 補助額: 800万円（2年間） - 成果: 薬事承認取得、シリーズA調達20億円

ロボティクス分野

介護ロボットスタートアップ - 事業内容: AI搭載移乗支援ロボット - 補助額: 1,000万円（3年間） - 成果: 大手介護事業者との業務提携、量産開始

フィンテック分野

ブロックチェーン決済スタートアップ - 事業内容: 暗号資産決済プラットフォーム - 補助額: 600万円（2年間） - 成果: 金融庁認定、ユーザー数10万人突破

アグリテック分野

スマート農業スタートアップ - 事業内容: AIドローン農薬散布システム - 補助額: 500万円（2年間） - 成果: 農協との提携、全国展開開始

スタートアップ支援体制

ひょうご神戸スタートアップビレッジ

• 拠点: 神戸市内の起業家支援拠点
• 機能: コワーキング・イベント・ネットワーキング
• サービス: レンタルオフィス・会議室・設備利用

KOBE STARTUP OFFICE

• 対象: 成長期スタートアップ
• 支援: オフィス提供・経営支援・資金調達支援
• ネットワーク: 投資家・大企業・専門家との接続

大学連携・産学協働

• 神戸大学: アントレプレナーシップ教育・技術移転
• 兵庫県立大学: 地域課題解決型起業支援
• 関西学院大学: ビジネススクール・MBA起業家育成

投資家ネットワーク

• 地域VC: ひょうご産業活性化ファンド
• CVC: 地域大企業のコーポレートVC
• エンジェル: 地域起業家・投資家ネットワーク

成長支援・フォローアップ

メンタリング・アドバイザリー

• 専門家派遣: 技術・事業・法務・財務アドバイザー
• 定期面談: 月次・四半期面談による伴走支援
• 課題解決: 成長段階に応じた課題解決支援

資金調達支援

• 投資家紹介: VC・エンジェル投資家とのマッチング
• 資金調達戦略: 調達タイミング・金額・条件のアドバイス
• デューデリジェンス: 投資準備・書類作成支援

事業開発支援

• 大企業連携: POC・実証実験・共同開発
• 販路開拓: 顧客紹介・営業支援・チャネル構築
• 海外展開: 海外パートナー紹介・現地進出支援

人材確保支援

• 採用支援: 求人・面接・人材紹介
• 人材育成: 研修・セミナー・スキルアップ
• 組織構築: 組織設計・制度整備・カルチャー醸成

兵庫県のスタートアップエコシステム

地域特性・強み

• 立地優位性: 関西圏・大阪ベイエリアへのアクセス
• 産業集積: 製造業・物流・港湾・医療産業
• 研究基盤: 理研・SPring-8・大学集積
• 国際性: 神戸空港・関西国際空港・港湾都市

重点分野・クラスター

• 神戸医療産業都市: バイオ・医療機器・創薬
• 播磨科学公園都市: 先端科学技術・新素材
• 阪神工業地帯: ものづくり・IoT・ロボット
• 但馬・丹波地域: アグリテック・地域課題解決

支援機関・パートナー

• ひょうご産業活性化センター: 総合支援・資金供給
• 神戸市: 神戸スタートアップ支援・規制緩和
• 商工会議所: ネットワーキング・マッチング
• 金融機関: 地域銀行・信用金庫による資金支援

注意事項

1. 成長目標の設定
2. 売上・雇用等の定量目標設定

3. 定期的な進捗確認・評価

4. 知的財産の保護

5. 特許・商標等の適切な保護

6. 競合優位性の維持・強化

7. 規制・コンプライアンス

8. 業界規制への適切な対応

9. 個人情報保護・セキュリティ対策

10. 資金管理・ガバナンス

11. 適切な資金使途・会計処理
12. ガバナンス体制の整備

よくある質問

Q1: 県外企業の県内進出も対象になるか？ A1: 県内に本社または主たる事業所を設置する計画があれば対象となります。

Q2: 既に他の補助金を受けている場合は申請できないか？ A2: 同一経費でなければ申請可能ですが、事前に相談することを推奨します。

Q3: 外国人起業家も対象になるか？ A3: 日本で適法に事業を行える在留資格があれば対象となります。

Q4: 大学発ベンチャーの特別な支援はあるか？ A4: 大学連携プログラムや技術移転支援等の特別枠があります。

問い合わせ先

公益財団法人ひょうご産業活性化センター

スタートアップ支援部 - 電話: 078-977-9135 - FAX: 078-977-9119 - メール: [email protected] - 受付時間: 9:00～17:45（土日祝日を除く） - 住所: 〒650-8570 神戸市中央区下山手通5-10-1 兵庫県庁1号館7階

兵庫県産業労働部産業振興局新産業課

スタートアップ推進班 - 電話: 078-362-3318 - FAX: 078-362-3803 - 受付時間: 8:45～17:30（土日祝日を除く）

ひょうご神戸スタートアップビレッジ

• 電話: 078-891-7820
• 受付時間: 10:00～19:00（土日祝日も対応）
• 住所: 〒651-0087 神戸市中央区御幸通6-1-20 ももの木ビル1F

関連リンク

• ひょうご産業活性化センター
• ひょうご神戸スタートアップビレッジ
• KOBE STARTUP OFFICE
• 兵庫県スタートアップ支援
• 神戸医療産業都市